外出自粛により、家での過ごし方を考えるようになりました。
部屋の掃除をしたり、いつもよりもお料理をする時間が増えたり、お家で仕事をしたり。
そんな中、以前友達からもらった「自分を休ませる練習」という本を再度手に取り読んでみたのですが、今こそこの本を読むべきだと感じたのです。
ずっと家のなかにいて、ストレスが溜まる人もいれば、今まで仕事漬けの毎日で家にいることなんて滅多になかったのに、急な自宅待機で何をしたら良いか・・・と悩む人。
私の会社には、お子さんの学校がお休みで毎日3食の食事を作ることに疲れが溜まっている主婦の方もたくさんいます。(旦那さんも毎日いるから尚更のようです。)
私はこの中で言うと、仕事漬けの毎日にあてはまるタイプなのですが、外出自粛の今だからこそ自分を休ませて自分自身と向き合ってみようかなと思います。
「自分を休ませる練習」は東京大学名誉教授の矢作直樹さんの著書です。
本の内容と共に、素敵な言葉をいくつかご紹介していきます。
最近、ゆっくり休めていますか
この言葉からはじまります。
「最近ゆっくり休んだのっていつだっけ?」と頭の中で考えました。
すぐには出てきませんでした。
著書によると、「からだと心に無理をさせてしまう生活が当たり前になっている方がたくさんいらっしゃるようです。」と書いてあります。
この「当たり前になっている」という言葉がまさに自分にしっくりきてしまったのです。
頑張りすぎてしまうことがクセになってしまっている。当たり前になってしまっていることって、自分で意識していかないとなかなか抜け出せないもの。
自分が疲れていることに気づけていますか?
自分の心身を開放することで、「今」の自分の状態に意識を向けていきましょう。
頑張りすぎる人へ
私が昔よく言われた言葉「頑張りすぎる人」
これは正直なところ周りに言われるまで気づきませんでした。
頑張る人は結構な割合で「頑張りすぎる人」化してしまうそうです。
現在、新型コロナウイルスの影響で感染拡大を防止する為に社内の人数をなるべく減らして仕事をしています。私は職種上、テレワークではなく交代で会社に出勤しているのですが、人が少ない分やらなくてはいけないこともあり普段以上に頑張りすぎてしまうのです。気づいた時にはすでにかなりの疲労感です。
頑張りすぎると心や身体に負担がかかりますよね。
「からだを壊してまでやるべきことなど、この世にはありません。」
この言葉はまさにその通りで、自分を我に返させてくれる言葉でした。自分のからだはひとつしかありません。命より大事なものはこの世にはないと思います。
昔おばあちゃんからもらった手紙で「自分のからだは、ひとつしかないですからね」と書かれていたことがあります。
最近の自分を振り返り、おばあちゃんに少し申し訳ない気持ちになりました。
忘れてはいけない言葉です。
「早い」ことが良いとは限らない
早くやらなきゃ!と自分を追い込んだ経験はありませんか?
私は、比較的なんでも「早くしなくては」と思うようなタイプです。言い方を変えるとせっかちだと思います。
仕事でもスピードを求められることが多いので、年々早さにこだわってきている気がします。疲れて体調が悪い時も。
この著書では、「個人的な悩みに対する結論は、急いで出す必要はない」と教えてくれています。
今の時点でそれほど良い結論が出ないのなら、先送りにした方が良いことは世の中にはたくさんあるということです。
その理由のひとつに体調があり、体調の悪い時に出した結論は、後ほど後悔する可能性が高まるというもの。
また、少し時間を置くことによって、複雑化してしまった思考がスッキリして、うまくまとまったり、時間が経つことにより人は気持ちが変わるのです。
「だからこそ、私たちは嫌なことや悲しいことがあっても、前を向いて生きられるのです。」
時間を置くことによって、冷静な自分で選択ができたり、タイミングが合ったり「早い」ことが良いこととは限らず、「先送り」にしたほうが良いこともあると教えていただきました。
今すぐ決めなくても良いことを、考えすぎるのはやめましょう。
朝、目が覚めたことに「ありがとう」
朝、目が覚めた時に思うことと言ったら「あともう少し寝かせてください・・・」です。笑
「からだはこの世での借り物。いつか返す日まで、大切にする」
身体は一時的に天から借りているもの。私はこのことに気付いていなかったので、「返す」という発想になってからは、今よりも大切にするべきだと気づかされたのです。
「年をとるとわかりますが、朝目が覚めるだけで感謝の気持ちが芽生えます。病気をされた方も、この気持ちは共有できるでしょう。」
とあります。
日頃元気だと気づかないものです。朝目が覚めることの有難味を。
感謝の気持ちを忘れなければ、身体を労わることを忘れないでしょう。
鏡をみて自分の変化に気づこう
「今日は唇の血色が悪いなぁ」
「手が少し冷たいなぁ」
私が最近自分の表情をみて気がついたことと、自分のからだで気になったことです。
自分の顔をじっくり見てあげる時間はありますか?
「見ているようで、見ていないもの。ちゃんと見るだけで、気づくことがある。」
顔、目、舌などこれらを毎日鏡でみるだけで、自分の体調の変化に気づけるというもの。
私は毎朝必ず体温を測るようにしています。少しの変化でも気づけるように。
からだの「異常サイン」を見逃さないようにしていきましょう。
何ごとも「ほどほど」が一番
これが私にとって非常に難しい。いつもやりすぎてしまう。
一番顕著に現れるのが「トレーニング」です。
私はからだを鍛えることが好きなので、つらくないとやった気がしなかったり、次の日筋肉痛にならないと「トレーニングが足りなかったか」と思ってしまいます。
これはよくないようです。
「からだというのは、使わないとダメ、使い過ぎてもダメという代物です。」
何ごともほどほどが一番ということですね。
生活リズムは「からだ任せ」
肌荒れや自律神経の乱れを防ぎたいという思いから、なるべく同じ時間に寝て、同じ時間に起きるように心がけていました。これを意識しすぎると同時に疲れてしまうことにも気がつきました。
「今日はちょっと疲れた」と思えば、からだの命じるままに寝床に入ればいいし、「何だか眠れない」とさえてしまったら本を読んではいかがでしょう。
食事に関しても言えることですが、「朝昼晩、毎日3食をきちんと食べること」
からだに合う「食べ方」はそれぞれ違い、絶対ではないのです。お腹が空いてない時にでも無理して朝食を食べるという事をしていた日もありました。
「食べることに限りませんが、何でも絶対視してしまうと、知らないうちに自分にストレスがかかります」
自分のための快適ルール作っていきましょう。
ただし、そのルールでさえも絶対視はしないこと。
規則正しい生活に縛られるのではなく、からだが喜ぶ生活をすることの大切さを教えてくれる書籍です。
顔は心の窓
「心に思うことは、すべて顔にでます。顔に出ると、次は口にでます。私たちが口に出していることは、その前に顔に出ているし、さらにその前に心で思っていること。」
今の自分の表情はどんなだろう?
口角が下がっていたり、いつも不機嫌そうで何かに怒っているような人を見かけることがあります。なぜかもったいないなぁという気持ちになるのと、満ち足りていないのだろうと感じてしまいます。
マザー・テレサの言葉でこんな言葉があります。
思考に気をつけない。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。
思考を変えると運命まで変えることができる。
まずは、鏡で自分の顔を見る。今日の私はどんな顔をしているのか?
しっかりみることが、とても大切な行動です。
パソコンやスマホの「断食」をする
スマホを家に忘れて1日過ごすと不安な気持ちになりました。
もはやスマホに依存してしまっているということですよね。
気がつくと常に携帯を触っている、スマホの画面ばかりを見ていて、ないと落ち着かない。
利便性が高い分、生活の一部となっています。
とくに寝るギリギリまでスマホやパソコンを見ている状態は、オススメできません。電子機器が発するブルーライトに覚醒効果があるからです。
パソコンやスマホなどの便利な機器も、たまにはお休みしましょう。
依存してしまうことにより「自分で考えなくなる」という状況を生み出してしまっているのです。
「自分で考えなくなる、つまり依存した状態だと、それが自分の利益なのか不利益なのかも、わからなくなります。」
「依存とは、頭の中に脳という優秀なハードディスクがあるにもかかわらず、脳が全く動かない状態です。動きませんので、脳はどんどん衰えます。」
寝る数時間前には使用しない、週末はスマホやパソコンを見る時間を減らすなど、情報機器から離れる時間も大切ですね。まずは短い時間からでも始めてみるのが良いかもしれません。
「ある」ことのありがたみ
「なくなって初めて気づく、そうなる前に感謝する」
動ける身体があること
食事をいただけること
今あるものに感謝をする
人は欲が出てくる生き物です、それは悪いことではありません。
“ある”ものではなく、つい“ない”ものに意識を向けてしまいがちです。
すでにたくさん持っていたりしても、それが「あたりまえ」になってしまっているという事なのです。
今あることに感謝しながら日々を生きていく。
お借りした身体を大切に、命を大切にしていきましょう。
今回ご紹介した「自分を休ませる練習」は読んでいるだけで心がリラックスできました。私がご紹介したのは、ほんの一部です。ぜひ読んでみてくださいね*
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