20代で網膜剥離!入院から手術までの記録

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手術までの1ヶ月半はあっという間に過ぎ、

何事もなく手術当日を迎えました。

網膜剥離の代表的な手術法はいくつかあるようなのですが、私は強膜バックリング手術でした。すでに網膜剥離が起こってしまった場合は、強膜バックリング手術か硝子体手術になるようです。いずれの術式でも約2週間の入院が必要となります。

両眼の手術だったので、最初に右眼、その1週間後に左眼と2回に分けて行われました。

1回目の手術の時は、前の方の手術が長引いており(おそらく急患)当初の予定時間を大幅に過ぎていました。

そんな状況だったので、呼ばれるギリギリまでドラマを見ていたのですが、ドラマのクライマックスという絶妙なタイミングで、車椅子に乗り手術室に向かいました。

手術室に入った時、私は手術後の方とすれ違ったのですが、

顔に包帯ぐるぐる巻きで、なかなか見ない光景を見てしまったのです。

「まさか私もあんな風に・・・」

嫌な予感しかしない。

 

前日お医者様から説明を受けた際、

「最初に打つ麻酔が1番痛い」と聞いていました。

網膜剥離の麻酔方法は、局所麻酔か全身麻酔で、患者さんと相談のうえ決定するようです。

私の場合は最初から局所麻酔だったので、局所麻酔でしかできないものだと思っていたのです。

私は眼鏡やコンタクトをしないと、ほとんど物は見えないのですが、それでも手術中わかったことがあります。

それは、「麻酔の針の異常な長さ」です。眼球の奥まで届かせるには、あれくらいの長さが必要なのでしょうか。目の下に今まで見たことのない長さの注射器を刺され、脂肪を貫通する音なのだと思いますが、プツプツと貫通音が聞こえ、眼球を上から押されるような感覚でした。

無事に麻酔が終わり、あとは手術が終わるのを待つのみ!と、一安心していました。

ところが、私は麻酔よりもその後の方が悲惨だったのです。おそらく麻酔がきちんと効いていなかったのでしょう。

痛みにより、手術台で少し気を失い、最後の方は半分意識がなかったのです。

最初の麻酔が1番痛かったんじゃなかったのか?!と朦朧とする意識のなかお医者様から言われた言葉を思い出し、

手術室にはクラシックかオルゴールの音楽がかかっていましたが、全くリラックスできないまま、意識が遠のいていくと、血圧が下がり、先生方が異変に気づきました。

麻酔を追加してもらったあとは、あまり記憶がないのですが、朦朧とする意識のなかマリア様が私を手招きしていた光景だけは覚えています。

 

局所麻酔だと、聞きたくなくても、先生達の会話が聞こえます。

私の時は、「○○先生流石ですね〜」なんて会話を助手の先生と話しているのが聞こえました。

手術は、実際の予定していた時間よりも長くかかりましたが、無事に片眼の手術は成功したのです。

白眼の部分は手術後真っ赤で、視力も回復まで時間を要します。

手術後、数ヶ月は眼を酷使させることは控えましょう。

予想を遥かに超えた痛みを経験した私は、その日から心は放心状態となり、1週間後の手術に備えたのでした。

左眼の手術時は、麻酔が効き、時間もそんなに長くかかりませんでした。

ですが、左眼の時は、手術後の痛みがひどく、夜中にナースコールを鳴らし、見ていただきました。

左眼の手術が終わった日は、翌朝まで両眼眼帯だったので、眼が見えない恐怖を経験したのです。

入院中のまとめ

麻酔の方法

術式によるのかもしれませんが、局所麻酔か全身麻酔どちらでもできるようです。

私の場合は有無を言わさず局所麻酔でした。

最初の麻酔が痛い説

入院中、周りの方にも聞いてみましたが、痛すぎて叫んだ人もいるみたいです。

私はその後の手術がすべてもみ消してくれました。

必要な物は、見える場所に置いておく

眼の手術は、急に視野が狭くなり身動きをする際、不便なのです。

手術後すぐは、お手洗いを行くにしても付き添ってもらい、両眼手術した後は尚更です。

物を探すのも大変なので、手術前にある程度必要な物は場所を固定して置いておくと便利です。

髪の毛は短い方が良い

手術後、髪の毛は毎日洗えません。正確に言うと、眼を濡らすことはできないので、順番がきたら看護師さんが洗って下さいます。

髪の毛を洗うのが待ち遠しいほどでした。長いと大変です。短い方をオススメします。

術後の点眼は重要

術後の細菌感染を防ぐことはとても重要です。医師の指示に従い、術後の点眼をすることが大切だと聞きました。

眼球に水などが入ってしまった場合、最近が眼球内に入ると、最近が繁殖して痛みが生じてしまい、視力回復にも影響します。

手術後1週間、特に最初の3日間は注意が必要です。

 


無事に手術も終わり、目が見えることの幸せを感じた年でした。

失明せずに生活できているのは、早期発見・早期治療だったことだと思います。

次回は、退院後の生活や再発のリスクなどをお伝えします*

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